室明神の神職(ワキ)が都の賀茂社に参詣すると、御手洗川で汲んだ水を、矢を立てた壇に捧げる里女(前シテ、前ツレ)に出会う。
女は、矢が別雷神(わけいかずちのしん)のご神体で、神を産んだ秦氏女(はだのうじにょ)が御祖神(みおやのしん)となった謂われを語ると壇の蔭に姿を消してしまう。
やがて、天女姿の御祖神(後ツレ)が現れて舞を見せると、つづいて別雷神(後シテ)が出現して、風雨を操って五穀豊穣を守護する有様を見せ、御祖神は糺(ただす)の森へ、別雷神は虚空へと帰ってゆくのだった。
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